高尿酸血症、痛風
尿酸値が高い
尿酸値が7.0mg/dLを超えると「高尿酸血症」という診断になります。
尿酸は血液中に溶けている物質ですが、尿酸がどんどん増加してある一定量を超えると、血液中では「もうこれ以上、溶けきれない」状態となり、溶けきれなかった尿酸は結晶となってあふれ出します。
この結晶が足の関節などに沈着して関節炎を起こすと赤く腫れあがって「風が吹いても痛い」と言うぐらいの激痛を生じます。これが痛風発作と呼ばれるものです。
また、結晶は関節以外にも沈着し、腎臓に沈着すると腎臓の機能を低下させ腎不全に至ります。腎不全が高度になると腎機能は廃絶し最悪人工透析を受けなければならない状態になることもあります。
尿酸値がいくつになったら薬を飲むべきか?
尿酸値が7mg/dlを超えたら尿酸結晶が出来てくるリスクがあるので7mg/dlを超えたら要注意です。まずは生活習慣を改善させる必要があります。
1~2か月生活習慣の改善に取り組んだら、血液検査で再度尿酸値をチェックします。
過去に痛風発作を起こしたことのある方は、尿酸値が7mg/dlを超えた段階で内服薬を開始しましょう。
痛風発作の経験が無い方は、持病(高血圧、糖尿病、腎障害、狭心症・心筋梗塞など)があれば、8mg/dlで内服を開始しましょう。
発作の経験も持病もない方は、もう少し食事療法などで粘れますが、さすがに9mg/dlを超えたら内服を開始すべきだと思われます。