糖尿病


血糖値が高い

空腹での血糖値が126㎎/dl以上もしくはHbA1cが6.5(NGSP値)以上の方は糖尿病型と診断されます。また空腹での血糖が110~126㎎/dl未満の方は境界型、110㎎/dl未満の方は正常型と診断されます。

糖尿病型の方は再検査を行い、糖尿病であるかどうか診断する必要があります。

糖尿病はその診断に至っても、初期には自覚症状がほとんどないため、あまり深刻に考えられないかもしれません。しかし、糖尿病の本当の怖さは長年の経過による合併症にあります。頻度の高い網膜症・腎症・神経障害の3つは特に三大合併症と呼ばれますが、重度になると生命を脅かす非常に怖いものとなります。
 網膜症は眼底出血や網膜剥離などを引き起こし失明につながります。腎症は尿を作る腎臓の機能が低下し進行すると人工透析が必要になります。神経障害は手足のしびれや痛みで患者さんを悩ますほか、感染などにより下肢切断に至ります。
 少しでもその発症をさせないためにも血糖コントロールを行うのが糖尿病の治療という事になります。

糖尿病型と正常型の間にある境界型と診断された方は、この段階では三大合併症は生じにくいと言われています。そのため直ちに糖尿病として扱われることはありません。しかし、境界型の人は、数年以内に糖尿病を発病する確率が高いことから、結局この段階から糖尿病と同じ様に食事運動療法を行う必要がありますし、また定期的に血糖測定を行い悪化が無いかどうかも見ていく必要があります。