高コレステロール血症

コレステロール・中性脂肪が高い

LDLコレステロールは俗に言う悪玉コレステロールのことで、その名の通りこの数値が高いと動脈硬化が進行し、これに基づく様々な合併症を引き起こしやすくなります。LDLコレステロール140以上で高コレステロールとなります。

 

中性脂肪(TG:トリグリセライド)は150以上で高トリグリセライド血症となります。しかし、中性脂肪の値は食事の影響をかなり受けやすいので、検診で異常を指摘された方は、もう一度きちんとしたコンディションで再測定することをお勧めします。
 まず、中性脂肪値は食後30分ぐらいから上昇し始め、4~6時間後に最も高くなります。またアルコールを飲んだ場合は12時間後に中性脂肪合成のピークを迎えます。従って、正確な中性脂肪の測定には、検査前日は焼肉などの高脂肪食は慎み、禁酒し、12時間以上絶食した上で採血をする必要があります。

 

HDLコレステロールは俗に言う善玉コレステロールのことで、その名の通り、この数値は高いほうが良いとされます。HDLは動脈の壁などの末梢組織から余分なコレステロールを引き抜いて肝臓へ転送することで、動脈硬化を予防してくれる働きがあります。なので、逆にこの数値が低いと動脈硬化を起こしやすくなります。HDLコレステロール40未満で低HDLコレステロール血症となります。